感染者数減少の影響を受け、一部地域が非常事態宣言が緩和されましたね。
また、東京都内であっても、感染者数1桁を連日叩き出すなど、新型コロナウィルスの影響が落ち着いてきた印象があります。
感染拡大の時期が確定申告期限真っ只中(3月16日)だったこともあり、1度確定申告期限が1ヶ月延長(4月16日)されましたが、それでも感染拡大を防ぐため
申告期限の個別延長
が認められていました。
それでは、申告期限の個別延長とはどうすれば良いのでしょうか
Contents
動画による解説
動画による解説も作成しましたので、良ければ併せてどうぞ~
動画にすると、10秒で終わる簡単さが分かります
確定申告期限の個別延長について
概要
今年の3月16日(→4月16日)が申告期限である所得税の確定申告書については、感染拡大を防ぐため、各々が個別で申告期限を延長してもらえます。
本来ならば4月16日までに提出しなければ、申告期限内に提出したことになりませんでしたが、この方法を適用することで、5月24日等に提出しても期限内に提出したことになります。
納付期限
納付期限は原則として、申告書を提出した日となります。
よって、税金の納付は原則として、申告書を提出した日までに行わなければなりません。
申告書を提出してから数日後等に納付した場合、納付期限が過ぎてしまっているので注意
振替納税等を使用せずに現金納付を行っている場合
- 税務署に直接持参した場合には、その場で納付書をもらって納付も済ませる
- 郵送で提出する場合には、事前に納付書を税務署でもらっておき、郵送時に行う
等の対応が必要ですね。
納付書をもらうためにどちらにせよ税務署に赴くことになりますので、申告書提出・納付を同時にやってしまうのが一番手間の少ない方法と思われます。
振替納税を使用している場合
振替納税を使用している場合には、口座引落日については税務署から個別に連絡があるとのことです。
その日に残高があるように注意しておきましょう
申告期限の個別延長の手続き方法
概要
申告期限の個別延長を行う場合
- 専用の申請書等への記入
- 事前の連絡・手続き
- 身分証明書のコピーや住民票の送付
などは一切必要ありません。
基本的に確定申告書右上の余白に
新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請
と記入し、後は通常通り提出すれば大丈夫です。
この記入については手書き等でも大丈夫です。
記入例
国税庁の案内で、上記の文言「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請」と記載するように言われているので、この文章をそのまま記入するようにしましょう。
ウイルスのイの字はィじゃなくていいのか、とか
・を、にしても大丈夫なのか、とか
余計なことは考えずにそのままトレースしましょう。
良い例
- 新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請
悪い例
- 新型コロナで提出できなかったので提出します
- 個別申請の適用を受けて提出します
- 出せたら出します
消費税・贈与税の場合
消費税を納付している方や贈与税が発生している方の場合でも、同じように右上の余白に先程の文言を記入すれば個別で延長してもらえます。
納付期限も同じように提出日となるので注意。
特に贈与税は金額が大きくなることが予想されますので、納付を含めて注意しましょう。
青色申告承認申請書他届出について
青色申告承認申請書や他の届出についても、個別で延長してもらえます。
この場合、各種届出はそれ1枚で独立した手続きとなりますので
確定申告書とは別に、右上の余白に「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請」と記入しましょう
所得税の確定申告をしているけど、青色申告承認申請書等の届出を個別延長することは出来るの?
個別延長の対象は、全体的に一貫して「慎太がコロナウイルス感染症の影響により、提出が困難な場合に認める」との記載があります。
確定申告自体は済んでいるので、提出するのを忘れていた、という理由だけでは首をかしげるところではあります。
とはいえ
- 納付等の処理がある確定申告は取り急ぎ行い、他の手続きについては後日行う予定だった
- 提出を忘れていたため改めて提出しようと思ったが、この状況なので控えていた
等々の個別事情は想定されますので、所轄税務署に確認を取ってみましょう。
提出時も気を付けよう
新型コロナウイルスの感染者数が減っていますが、税務署に提出する際には注意を怠らないように提出しにいきましょう
このページの執筆者
立川の個人・相続税特化の20代税理士 藤本悟史
※内容に関する法令等は、更新日による施行法令を基に行っております。