こんにちは。立川のネコ好き税理士藤本です。
先日、12月7日及び8日に、無料記帳指導会に講師として参加させていただきました。
こうして、お声がけ下さるのはとてもありがたいですね。いらっしゃった方にとっては、もしかしたら初めてお会いする税理士という可能性も十分ございます。
内容もさることながら、是非とも楽しい時間を過ごしていただければと思います。
私が今回講師をさせていただいたのは、会計ソフト方式の講義でした。
近年、会計ソフトの性能向上が著しいと聞きますね。
それでは、会計ソフトを使用するメリット等には何があるのでしょうか。
当事務所では、顧問契約や確定申告依頼までは必要ないけど、分からない部分だけ確認したい……という方のために単発でご相談出来るプランを用意しております。
また、確定申告依頼のサービスも提供しております。
不明点等ございましたら、ご検討いただければと思います。
Contents
会計ソフトで記帳をするってどういうこと?
この頃流行りの会計ソフトでの記帳というワード
いざ、会計ソフトで記帳ってどういうことなのか考えてみると、少し想像しにくい部分があるかもしれません。
簡単に言うと、今まで手書きで確定申告書書類(確定申告書・青色申告決算書等)を作成したいたものをパソコンで作成するということになります。
会計ソフトで確定申告書を作成する中身
入力→集計まで、会計ソフトで完結させる
今まで、確定申告書を手書きで作成していた方の場合、確定申告書の手引き等に帳合されている確定申告書様式に手書きをして作成していた方が多いのではないでしょうか。
手書きで作成する場合、エクセル等で集計した各経費など、電卓等を用いて手動で転記して記入することで作成してたと思います。
会計ソフトを使用する場合、この集計と転記を会計ソフトがやってくれることになります。
今まで手で書き写していたものが、自動的に書き写してくれるイメージですね
レシートの作成などは、会計ソフト外で行う
入力参照の最初のスタートとなるレシートについては、当然会計ソフト外で作成……というよりも、お金を支払ったお店等でいつも通りもらうことになります。
逆に、こちらから請求する売上等については、請求書を発行出来る会計ソフトもあるとは聞いたことがありますが、基本的には、こちらも自分で発行することに。
また、現金出納帳などの補助簿も、会計ソフトによっては入力で自動的に作ってくれるものも。残高計算も自動でやってくれるので、とても楽ですね。
会計ソフトで確定申告書を作成するメリット
会計ソフトで確定申告書を作成するメリットは、ざっくりと以下の通り
青色申告特別控除で税金が安くなる!
操作方法を覚えてしまえば、期中の処理は手書きに比べて楽
修正や削除が比較的容易
データとして保存出来るので、見直しがとても用意
操作方法が分からない場合、サポート対応してくれることも
青色申告特別控除で税金が安くなる!
会計ソフトで確定申告書を作成すれば、基本的に青色申告特別控除65万円(又は55万円)
会計ソフトで入力する場合、基本的に正規の簿記の原則で複式簿記による記帳を自動的に行ってくれます。
また、主要簿と呼ばれる、総勘定元帳・仕訳帳も基本的に自動で作成してくれます。
上記のことから、会計ソフトで確定申告書を作成した場合、青色申告特別控除を65万円(又は55万円)の適用を受け、税額負担を軽減することが可能です。
青色申告特別控除には複数種類がある
65万55万10万の3種類
青色申告特別控除には、65万円と55万円と10万円の3種類があります。
ざっくりと違いを解説すると、金額が大きければ大きい程、税額が安くなります。
最大値の65万控除を適用するには?
最大値の65万円控除を適用するには、前述の通り、総勘定元帳・仕訳帳の作成+電子申告が必要になります。
じゃあ別に、会計ソフトを使わずとも、上記2点の帳簿を手動で作成すれば65万円控除を受けることが可能なのでは……?
手動で総勘定元帳・仕訳帳を作成するのは非常にハードルが高い
総勘定元帳・仕訳帳は、それぞれ各仕訳全てを転記した帳簿というイメージになります。手動で作成するのは、非常にハードルが高く・ミスも多くなりやすく・何より労力がとてもかかります。
簿記の知識自体もかなり必要になる部分もありますし、本業の他に手動で作成するのは、かなり骨が折れるのでお勧めしません。
会計ソフト代<10万控除の場合の税金
でも、会計ソフト代を考慮したら、10万控除の方が手元に残るお金は多いんじゃない?
各人や会計ソフトによって異なりますが、利益が出ており、特別控除65万を満額使える場合には、会計ソフト代の方が安くなるケースが多いです。
それほど、実は特別控除65万は税額に与える影響が大きいんですね。
操作方法を覚えてしまえば、期中の処理は手書きに比べて楽
入力方法は、手書きの現金出納帳形式でも出来るものも多い
正規の簿記の原則?
複式簿記による記帳?
でも、それってやっぱり難しいんじゃないの?そんな印象を持つ方も少なくないのではないでしょうか。
ところが、(会計ソフトによって異なりますが。)現金出納帳で入力する場合等は、1つ1つ仕訳を入力する従来のイメージとは違い、単純に、現金の相手方だけを入力していくことで完了することも珍しくありません。
現金の取引種類(交際費や交通費等)と金額を入力していくだけで完了する→手書きで現金出納帳を作成するようなイメージで、入力をすることが出来ます。
修正や削除が比較的容易
残高計算等は自動的に行ってくれるので、修正や削除の作業が1手間で完了します。本当に、そこを修正するだけで完了する場合が多いので、とても楽です。
消しゴム等も使わなくていいですしね。
データとして保存出来るので、見直しがとても用意
パソコン上で保存されているので、見たい時にすぐ確認することが出来ます。
紙媒体ですと、保存場所を探して見つけ出して確認してまたしまう点…といった肉体的な負担が大きいです。それをデスクワークで終わりに出来るのは、とても楽です。
操作方法が分からない場合、サポート対応してくれることも
でも、やっぱり会計ソフトは操作方法が分からない……そんな場合でも、会計ソフトによっては操作サポートが完備されているケースも!
分からないところを電話相談等で確認出来る安心感も良いですね。
手書きや確定申告書作成コーナーで10万控除使うより65万控除!
やっぱり会計ソフトはちょっとハードルが高いから、確定申告書を手書きや作成コーナーで作成して10万控除で……
しかし、65万控除の方が税額が安くなるのは前述の通り。
実は10万控除で自分が作成するより、税理士さんに報酬を支払って65万控除を適用した方が、結果的に手元にお金が多く残るケースが非常に多いです。
もし、やっぱり会計ソフトは……と考えている方がいらっしゃったら、是非とも税理士さんにご相談をし、65万控除に向けて舵を切っていただけれることを推奨します。
まとめ
・会計ソフトを使用すると特別控除65万(又は55万)を取れるケースが多い
・会計ソフトを使用すると、修正や確認作業等も楽に終わらせることが出来る。
・10万控除で自分でやるより、65万控除で税理士さんに依頼した方が安くなるケースも多い。
当事務所では、顧問契約や確定申告依頼までは必要ないけど、分からない部分だけ確認したい……という方のために単発でご相談出来るプランを用意しております。
また、確定申告依頼のサービスも提供しております。
不明点等ございましたら、ご検討いただければと思います。
このページの執筆者
立川のネコ好き20代税理士 藤本悟史
※内容に関する法令等は、更新日による施行法令を基に行っております。