こんにちは。立川のネコ好き税理士、藤本です。
今年も1年が始まりましたね。本日が仕事始めという方も少なくないのではないでしょうか。
去年1年間は開業1年目ということで、初めてのことにたくさん直面しました。
去年の出来事を受けて、今年1年間大切にしていきたいことを考えます。
当事務所では、顧問契約や確定申告依頼までは必要ないけど、分からない部分だけ確認したい……という方のために単発でご相談出来るプランを用意しております。
また、不動産売却を含め確定申告依頼のサービスも提供しております。
不明点等ございましたら、ご検討いただければと思います。
Contents
独立して仕事を受けていくと、納得出来ないことは多い
独立・会社員含めて変わらないかもしれませんが、自分1人でやっていくと、税法上で納得できない要望を受けることが多々あります。
例えば、
とにかく税金を安くほしい
生活費を経費に入れることは出来ないか?
収入を隠しても大丈夫か?
税務署にバレなければ大丈夫なのではないか?等々
これらの要望を受けた際、会社員時代にはあまり考えなかったことを独立してからは感じることになりました。
納得が出来なくても、相手の気持ちを理解することは出来ることは多いということ。
自分で経営をしていく独立時代と安定して生活を護られていた会社員時代
税理士という職業上、相談を受ける相手は経営者や個人事業主といった方が多くなります。
会社員時代、恥ずかしいことに私は「経営者・個人事業主としての悩み」に心から寄り添うことが出来ていなかったと思います。会社員時代は自分で事業上の経費やお金を支払うということがなかったため、金銭感覚の共有が出来ていませんでした。
自分でやり始めるようになってから、金銭感覚を共有できるようになりました。
納得出来ないことでも気持ちの理解は出来る
納得できないことを受けることが多かった
- 税金を払いたくないから、生活費を経費に出来る?
- 経費の過大計上してもバレないよね?うまいこと経費多く計上してよ。
- 持続化給付金の受給要件満たしてないけど、ちゃちゃっと売上多く見積もってよ
等々、税法上でも給付金関係でも納得出来ない要望を受けることは多かったです。
しかし、その発言の裏にある気持ちは分かる
上記のような事柄について、税理士としてやはり納得は出来ないし、間違っても首を縦に振ることは出来ません。
ただ、気持ちは理解出来ます。
これから先どうなるか分からないし、少しでもお金を残したい。税金に払うよりも他の事に使いたい等々。
従業員や家族、自分1人の身ではなく、色々なものを背負っているからこそ、少しでもお金を残したい。
税法上、納得は出来なくても気持ちを理解することは出来ます。
もちろん、だからといってそれを受けるのではなく、それを行った際にどうなるかもわかっていますので、必ずNOと言う言葉は伝えます。
ダメな提案をシャットアウトするのはとても簡単
しかし、だからといって全くシャットアウトすることも出来るのでしょうか。
「税法上無理なので、無理です。」
そう言ってしまえばとても簡単ですが、本当に全部が全部税法上無理なのでしょうか。
発言の裏にある気持ちを満たすための方法を考える
相手の気持ちが分かるからこそ、相手が望む結果に行くための代替案を考えることが出来ます。
Aという方法は不可能でもBという方法ならば可能であり、かつ、受ける結果は同じ。
相手の最終的な気持ちを理解するからこそ、何とか他に対応できる方法を考えることが出来るのではないでしょうか。
相手の気持ちを理解するから、お互いに納得の出来る方法を考えることが出来る
生活費を経費にしたいなら、家事按分が可能かを考える
ご相談いただいた中で、事務所を特に借りている訳ではなく、家で作業をすることが多い場合には、自宅家賃の家事按分を出来ないか?
その他の支出で、本来は事業用なのに経費に計上されていないものはないだろうか?
生活費を経費にすることは出来ませんが、見落としていた事業用の支出を洗い出すことは可能です。
持続化給付金の受給要件に該当していない場合、特例に該当しないかを考える
前年同月比で50%減の要件は満たしていない。それならば、年間平均の50%との比較はどうだろう?
事業承継等の特例はもしかしたら使えるのではないか?
該当しない方法を無理やり該当させることは出来ませんが、他の特例を検討することは可能です。
納税をする方が手元にお金が残ることも説明する
手元にお金を残したい場合、納税をした方が結果的にお金が残るケースは少なくありません。
税額試算をし、金額でそこを説明することも可能です。
押してダメなら引いてみろ
提示された方法が納得出来ないものでも、相手の気持ちが理解出来れば、求めている結果を読み取ることは可能です。
1つの方法がダメならば、それに固執するのではなく、代替案を考える。
納得出来なくても理解できることを、納得できる方法を探していけるよう、今年も精進を心がけていきましょう。
納得も理解も出来ないことも多かったけど
もちろんですが、納得も理解も出来ないことも多かったです。収入があるけど隠してくれ等々。
考えることも大切ですが、無理なことを無理ということは、今後も継続していきたいとも主思います。
まとめ
・納得出来ない要望でも、気持ちの理解は出来る
・税法上通らない要望でも、形を変えれば結果的に満たすことが出来ることは多々ある
・シャットアウトするのではなく、代替案を提案していけるようになろう
・無理なことは無理と断る
当事務所では、顧問契約や確定申告依頼までは必要ないけど、分からない部分だけ確認したい……という方のために単発でご相談出来るプランを用意しております。
また、不動産売却を含め確定申告依頼のサービスも提供しております。
不明点等ございましたら、ご検討いただければと思います。
このページの執筆者
立川のネコ好き20代税理士 藤本悟史
※内容に関する法令等は、更新日による施行法令を基に行っております。