昨今の日本を騒がしているニュース・新型コロナウィルス。強い感染力や新型故の未知数もあり、日に日に影響力が強くなっています。
税金関係にも遂に影響が発生し、先日、新型コロナウィルス感染拡大を防ぐ趣旨等から、今年の確定申告の申告期限・納付期限の延長が発表されました。
これに伴い、不要不出の外出は控えるような警報が発表され、税務署への窓口提出は控えるべきとの考え方が広がっています
しかし、もう後は提出するだけだからさっさと出したい、そんな方もいるのではないでしょうか。
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申告書は郵送提出も可能!
申告書の提出方法は大きく分けて以下の3つになります。
- 窓口へ直接持っていく方法
- 電子申告により送信する方法
- 郵送による送付する方法
窓口へ直接持っていく方法は、新型コロナウィルスが流行している今、得策とは言えません。
電子申告により送信する方法にしても、マイナンバーカードやカードリーダーが必要な他、オンラインで電子申告を使用する手続きを行ったりと、今回だけの早急な対応と考えると少し手間がかかります。
そこで、今回だけ窓口提出を回避する方法で手軽なものとしては申告書の郵送提出がおススメ!
この方法ならば、専用で必要なものもなく、親しみ深い方法で申告書の提出が可能です。
申告書の郵送提出に必要なもの
申告書の郵送提出に必要なものは以下の通り
- 提出用の申告書・控え用の申告書
- 申告書提出時に一緒に提出する添付書類
- 送付するための封筒・控え返送用の封筒
- 切手
- (丁寧にするなら)送り状
特別なものは特に必要なく、いつも窓口に持っていくものを封筒に入れて郵送するだけです。
控え返送用の返送用封筒については事前に切手を貼っておく準備が必要になります。
送り状を入れるとより良いでしょう。
申告書の郵便の送り方
申告書は信書
信書ってなんだろう、という疑問が生まれますが、総務省が案内にはこう記載があります。
特定の受取人に対して、差出人の 考えや思いを表現し、または現実 に起こり、存在する事柄などの事 実を伝える文書を「信書」といい ます。「文書」とは、文字や記号、 符号など、人の知覚で認識できる 情報が記載された紙などのこと。 CDやDVD、USBメモリなどは 信書にはあたりません。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000166214.pdf より引用
……とりあえず信書なので、ゆうパック等は使えず、普通郵便や簡易書留といった一般的な郵便で送ることになる点だけ注意。
封筒大きさは定形外郵便で
申告書はA4サイズの書式になりますので、これがすっぽり入る定形外郵便の大きな封筒がおススメ。
角形4型等ですね。
送り先は〇〇税務署御中で
税務署の中にも〇〇課とか色々あるので封筒に書く宛名に困ることも。
「〇〇税務署 御中」
宛名はこれだけで大丈夫です。特に〇〇課といった記載は必要ありません。
封筒の表紙には申告書在中との記載を
これは特にルールで決まっている訳ではないので任意ですが、封筒の表紙に「申告書在中」と記載すると、「あぁ申告書が入っているんだな」と受け取った職員さんが分かりやすいです。
ちょっとした心遣いが優しい世界を
返送用封筒の切手の選び方
返送してもらう書類は、控え用の申告書のみですので、返送用封筒に控え用の申告書のみ入れて重さを計測します。
添付書類等は返送してもらわないので、重さに加味しなくて大丈夫です。
送付方法は普通郵便でも簡易書留でもOK
申告書の郵送提出について、送付方法については特に定められていません。ポスト投函の普通郵便でも窓口での簡易書留でもOKです。
新型コロナウィルスの感染対策という意味では、人混みとなる郵便局窓口に行くのは少し気が引けますが、切手代や返送用封筒への重さ確認・簡易書留使用という意味では確実ではあります。
手間や人混み対策という意味では、今の状況ではポスト投函が一番いいでしょうか。
郵送の場合の提出日のルール
郵便局やポストに出してから実際に税務署に到着するまでは1~3日程度ディレイがあります。
- ポスト投函日
- 郵便局による消印日
- 税務署到着日
- 税務署職員確認時
郵送の場合、上記のようなポイントがあるのですが「税務署に提出した日」としてカウントされるのは「郵便局による消印日」です。
- 3月3日ポスト投函
- 3月4日郵便局による消印
- 3月5日税務署到着
- 3月6日税務署職員確認
この場合、3月4日に税務署に申告書を提出したものとみなされます。
郵送提出は手軽に出来て即効性がある
電子申告に比べると少し原始的な方法である郵送提出。
税務署サイドから出された注意喚起についても、電子申告の案内は出していましたが郵送提出についてはノータッチでした。
とはいえ、送付方法で全く劣っている訳ではなく、事前準備がほぼ不要という手軽さと即効性では郵送提出に軍配があがります。
未曾有の緊急事態だからこそ、その場で自分にあった提出方法を柔軟に選ぶことが大切です。今回は郵送提出でしのぐ、という選択肢も賢明。
原始的な方法だからといって、使う理由はたくさんあるんですよ。
確定申告期限が延長されるのは、東日本大震災ぶりであり、全国一律で行われるは恐らく初めての試み。文字通り前代未聞の処置となります。
それだけ事態が深刻化している裏返しでもあります。油断をせず、使える手段は使って感染症対策に取り組みましょう。