早いもので5月ももうそろそろ終わりです。
5月と言えば、何を思い浮かべるでしょうか。
ゴールデンウィーク?
こいのぼり、かしわもち?
はたまた、五月病?
私はもちろん
税理士試験が直前期に突入するということですね!
Contents
5月は税理士試験直前期!
税理士試験は毎年8月に実施されるもので、税理士になるためには避けては……避けて通る方法もありますが、大方の方は何かしら避けては通れない道であります。
そんな試験日3ヶ月前の5月からは、税理士試験の直前期と呼ばれる期間に入っており、税理士受験生の意識がより強く試験に向かいます。
それに伴い、各学校の答練や模試が急増します。
答練や模試が急増すれば、当然、字を書く頻度も急増します。直前期だからこそ、気を引き締めて頑張るぞ!!
そんな決意をあらたにした受験生に忍び寄る影が1つ
腱鞘炎
税理士試験は腱鞘炎との闘い
答練を解くだけでダメージを受ける手首
税理士試験は、とにかく文字を書く試験です。
理論・計算がそれぞれ50点分出題されます。
科目によって差はありますが、この理論を解答するのに、
大体3,000字くらい
は書くことになります。
率直に言って、そんなこと毎日のようにやっていたら手首が破壊されます。
複数科目を受験していると更につらい
税理士試験は5科目を合格した時点で合格となります。
逆に言えば、5科目合格しなければ合格にはならないため1年に1科目ではなく複数科目を選択する方も少なくありません(合格科目は一生持ち越し可能)
科目によって大小はありますが、1科目当たりの理論の解答が3,000字だとすると、
2科目で6,000字を書くことになります。
率直に言って、そんなこと毎日のようにやっていたら手首がスーパーブレイク。
私も腱鞘炎に
複数科目&相続税法受験のダブルパンチ(手首だけに)
私も税理士試験は基本的に複数科目を受験していました。
特に受験最終年は受験科目数が多かったことに加え、税法内でも屈指の字を書かされる科目
通称・手首ブレイカー相続税法
も併せて受験していたため、手首の破壊速度がマッハでした。
当たり前ですが、この時期、手首は痛かったです。
相続税の答練を解き終わった後は「ぐぁっ……手首が(ガチの痛みで)うずく!鎮まれ!鎮まれ俺の手首よ!」となっていましたし、本気で鎮まって欲しかったです。
ちなみに、計算についても計算式や理由を書かなければいけないため、税理士試験の中では書く量が少ないだけで、一般生活からしてみれば、十分多いです。
手首サポーターを着用
5月で手首に多大なダメージを受けている時点で、本試験まで気合で乗り切るのは不可能と判断。
しかも、調べたら、重度の腱鞘炎は手術が必要になるとか、後遺症が遺るとか。
こんなことになったら試験とか勉強どころじゃありません。私の人生に多大な影響を及ぼしてしまうことが判明。
これを防ぐため、医療の力を借りるために手首サポーターの使用を決意しました。
- 定員さん「手首サポーターですね。スポーツで痛めたとかですかね?」
- 私「勉強のし過ぎで手首を痛めました」
- 定員さん「面白いですね」
面白くないよっ!!なお、受験仲間とは鉄板ネタになりました。
手首サポーターを使用すると、めちゃくちゃ楽
手首サポーターをつけてもそんなに変わらないんじゃないの?
そんな声も聞きます。個人差はあると思いますが、私個人的には
めちゃくちゃ楽になりました。
いや、これはもう本当に楽になりました。
何でもっと早く着用しなかったのか、過去の自分を問い詰めたいくらいに楽になりました。
これ以降、自習・講義・答練含め、全ての勉強中において手首サポーターを着用することに。
そんな手首サポーターにまたしても忍び寄る影が1つ
しかし、税理士試験本番では……
税理士試験では、手首サポーターの着用はグレーゾーンです。
1日に複数科目を受験する私にとって、本試験でも絶対に手首サポーターは着用したい所存でした。
しかし、本試験で手首サポーターの使用は認められているのでしょうか?あんまり、聞いたことがない私の胸に不安が走ります。手首には痛みが走ってます
使用許可がないか、受験要項で血眼になって探したところ……
手首サポーターを直接指定して、使用可能とは記入してありませんでした。そんな細かいところまで記載はされないですよね。
しかし、受験要項にはこんな一文が記載
⑸ 試験中は試験官の指示に従ってください。試験官の指示に従わない場合は、不正受験とみなされる場合 があります。
⑼ 不正受験(カンニング等)については、次のような処分が行われます。 ① 不正受験をした者又はしようとした者に対して、試験の停止又は合格の取消し ② ①の処分を受けた者に対して、3年以内の期間を定めての受験禁止
税理士試験受験案内・受験心得より抜粋 https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/70/pdf/001.pdf
想定されうる事態
- 試験官「手首サポーターを外してください」
- 私「(ゆっくりと着用している布を脱ぐ。露になったのは、あまりにも繊細な部分だった)」
痛いのは最初だけ……
そもそも、手首サポーターは不正を仕込みやすい道具
手首サポーターは、手首に着用する性質上
- サポーターの中に不正用の紙を仕込むことが用意
- 手首につけているので、試験官の目を盗んで仕込んだ不正を遂行することが比較的容易
上記のように、客観的に見て不正を仕込みやすい道具です
体の一部を隠す布として、マスクの使用は認められていますが、顔に着用する性質上、不正に使用するのは難しいとの判断もあり、手首サポーターと同列に扱うのは無理があります。
試験官が何も言ってこないことを見込んで、黙って使用する選択肢もありますが……
わざわざ余計な不安要素を抱えるメリットがない
税理士試験は1年に1回しかない資格試験ですので、緊張感やストレスは計り知れないものがあります。
精神的な部分も大切になってくるにも係わらず、「試験官に何か言われるかもしれない」という不安要素をわざわざ抱えて行くのは得策ではありません。
解答中も、試験官の視線が気になり、試験に集中出来ないことは簡単に想像出来ます。
じゃあ素手で試験を受ける……?
男は黙ってステゴロ勝負
手首サポーターが使用出来ないなら、試験はステゴロでやるしかない、その考えに私も達します。
あ、ステゴロというのは、素手で試験を受けることを言います。勝手に私がそう呼んでいました。受験仲間からは困惑されました「素手以外の何で試験受けるの?足?」
決意を新たに、私は手首サポーターを脱ぎ捨てて、生まれたままのステゴロで試験に挑むことを覚悟したのです
リハーサルとして、受験本番と同じように1日に複数科目の答練に挑む
あ、これステゴロじゃ無理だ
全てを悟りました
次回予告
税理士試験本番で手首サポーターを使用せよ!