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家計簿感覚で確定申告。会計ソフトを使用した会計処理の流れをざっくり解説

こんにちは。立川のネコ好き税理士、藤本です。

先日、無料の記帳指導会に参加してきました。

会計ソフトを使用した場合の記帳方法等を講義するという形を私は担当させていただきました。お声がけいただくのはとてもありがたいですね。

前回は、会計ソフトを使用した場合のメリットを簡単に紹介してきました。

会計ソフトを使用してみたいけど、どんな流れになるのか分からなくてちょっと手が出ない……そんな方も多いのではないでしょうか。

それでは、会計ソフトを使用した場合の処理のざっくりとした流れはどのようになるのでしょう。

当事務所では、顧問契約や確定申告依頼までは必要ないけど、分からない部分だけ確認したい……という方のために単発でご相談出来るプランを用意しております。
また、確定申告依頼のサービスも提供しております。
不明点等ございましたら、ご検討いただければと思います。

会計ソフトを使用した場合の基本的な処理の流れ

全体的に、手書きの場合とそこまで変わらない

会計ソフトを使用するのはちょっと敷居が高い……そう感じている方も少なくないのではないでしょうか。

会計ソフトを使用した場合の会計処理のざっくりとした流れは以下の通り

  • 導入処理(翌年以降は省略)
  • 1年間の会計取引処理
  • 決算整理仕訳
  • 確定申告書の作成
  • 提出(会計ソフト内で出来るものと出来ないものがあり。)

それに対し、手書きの場合のざっくりとした流れは以下の通り

  • 導入処理(翌年以降は前年度のものを転記)
  • 1年間の会計取引処理
  • 決算整理仕訳
  • 確定申告書の作成
  • 提出

実は、会計ソフトを使用した場合と手書きの場合とを比較すると、根底の流れ自体はそこまで変わらないんですね。

それでは、会計ソフトを使用した場合の上記流れのそれぞれの中身を簡単に確認していきましょう。

1.導入処理

導入処理は基本的に1回しかやらない

導入処理とは、個人情報の入力、現金や預金・固定資産等の残高の登録、自分で使いやすいように勘定科目・補助科目の登録等が該当します。

1度導入処理を行えば翌年以降は自動的に引き継がれていきます。

パソコンや会計ソフトの買い替え等をしない限りは、1回限りの処理となります。

導入処理は結構疲れる

導入処理自体は簿記や会計の知識というより、会計ソフトへの対応力が求められます。

また、会計ソフトの一番最初部分でもあり、一番慣れていない状態で対応するところでもありますので、結構疲れます。ここで躓いて「会計ソフトはやっぱり難しい。」という印象を持つ方も少なくないのではないでしょうか。私は導入処理が一番疲れました。

ここを乗り切って、会計ソフトライフをエンジョイしましょう!

2. 1年間の会計取引処理

会計ソフトを使用した場合の一番メインの部分

レシートや請求書等から、取引をぼんぼこ入力していく部分。会計ソフトの操作の上で一番ウェイトが大きく、何度も行う場所となります。

会計ソフトでの記帳!と言えばここの部分をイメージする方が多いのではないでしょうか。あと、税理士と言えばここの作業というイメージの方も少なくないのでは。

レシートや請求書・預金通帳といった記録から、1年間を通してその取引の仕訳を入力していくことになります。

但し、実際は「預金出納帳」や「現金出納帳」で仕訳っぽい印象はないかも?

会計ソフトによっては、預金出納帳や現金出納帳での入力が可能となっている場合があります。

現金で受け取った・支払った

預金で振り込まれた・引き落とされた

等々、決済方法を固定してしまい、取引内容だけをぼんぼこ入力していく場所となります。

現金100/売上100

仕入100/現金100

交通費100/現金100

会計ソフトの操作と言えば、上記のような仕訳を1つ1つ入力していくものとイメージされている方も多いのではないでしょうか。実は、預金出納帳や現金出納帳の画面から入力する場合

売上・入金100

仕入・出金100

交通費・出金100

といった感じで入力すれば事足りることも多く、意外と直感的に入力が可能です。家計簿ソフトと同じような感覚かもしれません。

厳密に言うと、現金等の相手方は固定されているので、わざわざ入力を要しないような感じになっているのですが、結構楽に入力できるのではないでしょうか。

〇〇帳がたくさんある場合もあるけど、どれか1つだけ入力すればOK!

売上帳・仕入帳・売掛帳・買掛帳・預金出納帳・現金出納帳……

会計ソフトによっては、〇〇帳が選択肢にびっしりあることも。

「こんなにたくさん入力しなきゃいけないの?やっぱり面倒だなぁ……」画面を見ただけでうんざりしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、これらを全部使用する必要はないのです!

例えば、売上を現金で受け取った取引を入力する場合には

売上帳or現金出納帳のいずれかに入力すればOK! いずれかに入力すれば、もう片方には自動的に転記がされています。

売上と現金の取引だからといって、売掛帳と現金出納帳の2画面で2回入力する必要はないのでご安心を。

現金や預金など、よく使う項目+仕訳日記帳が一番楽かもしれない

取引のほとんどが現金or預金を使ったものであるケースは少なくありません。

入力する際も、現金出納帳+預金出納帳のみで入力を行い、それ以外の取引が出てきた時のみ仕訳日記帳を使用する、といったようにルール付けをすると分かりやすいかもしれません。

65万控除に必要な主要簿2点は基本的に作成される

ここで入力した内容を基に、前回紹介した65万控除に必要な総勘定元帳・仕訳帳は基本的に自動的に作成されます。

65万控除を得たい方も一安心ですね。

3.決算整理仕訳(1年間の微調整)

確定申告に向けて行う処理

年度を跨ぐ際に行うちょっと特殊な会計的な処理です。代表的なものをざっくりと紹介。

棚卸資産の洗替

商品や製品といった在庫がある場合には、期首の在庫と期末の在庫を経費に振替等の処理を行います。

減価償却の計上

固定資産がある場合、減価償却費を計上します。

家事按分

プライベート用と兼用している経費がある場合には、按分します(上記2の時に先に按分してもいいと思います。)。

未払金等の計上

クレジットカード等の未払金がある場合には、そちらを計上します(こちらも、上記2の時に計上してもOKです。)。

実はあんまりやることも多くないかもしれない

改めて見ると、意外とやることは多くありません。

フリーランスの方など、在庫もなければ固定資産もない方の場合、後半部分は1年間の会計処理中に行ってしまえば、特にやることもないですしね。

決算整理仕訳という専門用語からすごく難しいことを行いそうなイメージがありますが、実は何もやらない方も。身構えず、最後の仕上げ的な感覚でやってみましょう。

4.確定申告書の作成

上記の処理が終わったら、後は仕上げで確定申告書の作成

ここまでの処理が完了した場合、青色申告決算書等の作成がほぼ済んでいます。更に、確定申告書の事業所得(や不動産所得等)の収入・所得の金額にも自動的に転記されています。

後は、確定申告書に対して最後の総仕上げをするだけですね。

所得控除等を入力していく

医療費控除や寄付金控除(ふるさと納税)、扶養控除にひとり親控除、配偶者控除といった、その人固有の税金を安くなる規定=所得控除を入力していきます。

更に、住宅ローン控除といった税額控除や予定納税も入力することで、確定申告書が完成。

税額等は勝手に計算されるので、ここも楽々ですね。

5.提出

会計ソフトによっては、そのまま電子申告出来るものも

確定申告書の作成が完了したら、後は提出。

印刷して提出してもいいですし、e-taxを用いて提出してもOK。

会計ソフトによっては会計ソフト内で提出出来るものもあります。

この提出まで行い、全体的な流れは完了になります。

いきなり全て自分で行うことにハードルが高さを感じる場合には、税理士さんに相談するのも選択肢に

基本的な流れは変わらないとはいえ、やはり確定申告は確定申告。大変と感じる方もいらっしゃると思います。

やっぱり少しハードルが高いな……そう感じる方は、初年度等は税理士さんに相談して、段々慣れていくことも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

いきなり1人でやるよりも、内容等を確認出来て安心出来ますので、慣れるまではお気軽にご相談をしてみることをお勧めします!

まとめ

会計ソフトの全体的な流れのまとめ

・根底の流れは手書きとあまり変わらない
・ざっくりとした流れは、導入処理→1年間の会計取引処理→決算整理仕訳→確定申告書の作成→提出
・慣れないうちは、税理士さんに相談することも選択肢に

当事務所では、顧問契約や確定申告依頼までは必要ないけど、分からない部分だけ確認したい……という方のために単発でご相談出来るプランを用意しております。
また、確定申告依頼のサービスも提供しております。
不明点等ございましたら、ご検討いただければと思います。

このページの執筆者

立川のネコ好き20代税理士 藤本悟史

※内容に関する法令等は、更新日による施行法令を基に行っております。