フリーランス

花粉症に係る治療費や薬代、マスク代等は医療費控除になるのかを考察【確定申告・個人事業主】

ジャガーネコ
ジャガーネコ
この時期は毎年花粉症が辛い時期だね。でも、大分収まってきたかな?
ミケ君
ミケ君
スギはだいぶ収まってきただけどヒノキはこれからの季節!それに他にもたくさん。花粉症対策のもので何か税制上の優遇はないの?
ジャガーネコ
ジャガーネコ
花粉症関係のものの中でも、医療費控除の対象になるものがあるよ!

こんにちは。立川のネコ好き税理士、藤本です。

毎年この時期には辛い花粉症。毎年、例年の数倍の花粉が飛散しているとの報道をよく見かけます。倍々ゲームで数年前に比べて花粉量すごいことになっているのではないでしょうか。

この時期に辛い花粉症。対策のために様々な医療品や予防品の購入をしている方も多いのではないでしょうか。

それでは、それら花粉症に係る購入費用は税制優遇対象になるものはないのでしょうか。

当事務所では、顧問契約や確定申告依頼までは必要ないけど、分からない部分だけ確認したい……という方のために単発でご相談出来るプランを用意しております。
また、不動産売却を含め確定申告依頼のサービスも提供しております。
不明点等ございましたら、ご検討いただければと思います。

花粉症対策の支出は医療費控除の検討が考えられる!

花粉症対策に係る支出は医療費控除の適用が検討出来ます。

病院での治療などの支出に対して所得税や住民税を軽減する医療費控除。

以前、こちらでも軽く紹介しているので、こちらも併せてどうぞ。

身近すぎて感じにくいかもしれませんが、花粉症も立派な医療対象のもの。

それに係る支出は、医療費控除の適用が検討出来ます。

それでは、どんなものが適用対象になり得るのでしょうか。

病院で処方してもらった処方箋や診断費

花粉症の時期になると、かかりつけのお医者さん等から花粉症の処方箋などをもらう方も多いのではないでしょうか。

このお医者さんに対する診断費や処方箋費用などは、問題なく医療費控除の対象となります。

病院で実際に診断等を行っていて、医療費の印象が強いのでイメージ通りという内容ですね。

ドラッグストア等で購入した薬や抗アレルギー薬代

病院に行かないまでも、軽微な花粉症の場合はドラッグストア等で花粉症対策の薬等を購入する方も多いのではないでしょうか。

こちらも、医療費控除の対象になります。ドラッグストア等で購入した薬というと、少し以外かもしれませんが、対象になるので安心。

ドラッグストア等で購入した目薬や点鼻薬代

花粉症対策として、目薬や点鼻薬などを購入した場合はどうなるでしょうか。

こちらは、物によって取扱いが異なります。

購入目薬等がセルフメディケーション税制の対象医薬品に該当する場合、これらの購入費用は医療費控除(及びセルフメディケーション税制)の控除対象になります。逆に、該当しない場合には医療費控除の対象になりません。

セルフメディケーション税制に該当するかどうかは、購入時のレシートに記載があるので確認してみましょう。ドラッグストアにもよりますが、レシートに「セルフメディケーション税制の対象になるものは☆マークがついてます」等々の記載があります。

舌下免疫治療法(花粉エキス等の治療)などの根本的な治療代

花粉症の症状を軽減する上記の支出とは一線を画し、根本的な花粉症治療を行った場合にはどうなるのでしょうか。有名どころでは、花粉エキスを利用した舌下免疫治療法などが挙げられますね。

こちらは明確に取り扱いが定められている訳ではないのですが、個人的には対象になるのではないかと思います。

医療費控除は、医師等が行った治療等に発生した費用が対象になります。また、花粉症もアレルギー性の症状。

アレルギー性の症状を治療するために医師等に支払った治療費は医療費控除の対象になるのが合理的なんじゃないかな、と個人的には思います。身近すぎて実感しにくいですが、花粉症も病気の一種でしょうし。

ちなみに、医療費控除に該当するかどうかは保険適用か適用外かは関係ありません。保険適用外でも医療費控除に該当するケースは多々あるので注意しましょう(例:インプラント治療代など)。

花粉対策のメガネやマスク代

花粉を吸いこんだりしないためのマスクやメガネ代は医療費控除の対象にはなりません。

こちらは治療というより予防の一種ですね。

花粉対策のティッシュペーパー代等

花粉症により生じた鼻水等を拭くためのティッシュペーパーの購入費等も医療費控除の対象にはなりません。

この辺りは治療や医療とは感じにくいですし、イメージ通りなのではないでしょうか。

花粉症対策支出の多くも医療費控除の対象になる可能性がある

身近過ぎますが、花粉症はアレルギー性の症状。これらの診断費や治療費等は医療費控除の対象になりえる可能性が非常に高いです。

花粉症という身近なものであっても、症状によってはかなりの出費が生じることもあります。

確定申告で税額を軽減(還付など)することで、少しでも負担を減らしましょう。

まとめ

花粉症対策支出の医療費控除適用について

・花粉症はアレルギー性の症状で、その治療等に係る支出は医療費控除の対象になりえる
・花粉症の薬代等は対象になる
・セルフメディケーション税制の対象になる目薬等は対象になる
・舌下免疫治療法等の根本的な治療も対象になりえる
・花粉予防のメガネやマスク、ティッシュペーパーなどは対象にならない

当事務所では、顧問契約や確定申告依頼までは必要ないけど、分からない部分だけ確認したい……という方のために単発でご相談出来るプランを用意しております。
また、不動産売却を含め確定申告依頼のサービスも提供しております。
不明点等ございましたら、ご検討いただければと思います。

このページの執筆者

立川のネコ好き20代税理士 藤本悟史

※内容に関する法令等は、更新日による施行法令を基に行っております。