3食分キャベツ150円VS1食分の使い切りカット野菜100円
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キャッシュフローとトータルコスト
何となく感覚的に分かるキャッシュフローお風呂
事業を始める際に、よく将来のキャッシュフローを考えよう! ということをよく言われます。
当たり前のように使ってますが、キャッシュフローって専門用語なんですよね多分。語感的に何となく意味合いが分かるような感じですが。
キャッシュフローってなんだよ、フローってお風呂かよあったかくてきもちよさそうだなババンバンバンバンとかいう声も2回ぐらい聞いたことがあるので、やはり知っているだろうという認識は改めないといけませんね。
寒いからお風呂入りたいです。銭湯とかねいいよね。でもこの時期だと湯冷めしちゃいそう。
キャッシュフローとは実際の現金の流れのことで、これを把握すると収入と支出の差額で手許に残るお金が分かるという利点があります。
ちょっと混同しやすいですが、利益とはちょっと違います。
ざっくりいうと利益は未収金とか未払金とか将来入ってくるであろう現金等まで考えたデータ。
キャッシュフローはその中で実際に現ナマでやりとりのあった現金に焦点をあてています。現ナマは実際どれだけ動いたの? というデータですね。
その中でもキャッシュフローを考える上で大切な要素になってくるのがコストです。
コストをシンキング!
コストといえば、聞いたことある名前のうちにコストコがありますね。
ついお腹が空いていて魔が差しましたが、コストといえばランニングコストやイニシャルコスト、トータルコストがありますね。ジャパニーズワードでいうと、費用・運用費用等・初期費用・総費用。
その中でも、トータルコストはあまり聞かない言葉ですが大切な要素。言葉の通り、実際に合計のコストがかかったかの数値ですね。
目先のお金が大切なのは間違いないですが、将来的にどれだけのトータルコストが発生するかを考えるのも非常に大切です。
毎日の献立で見るトータルコスト
トータルコストとか難しい言葉でいうからわからない訳で、馴染み深い毎日の献立でそれぞれの時点のコストと、終了時点でのトータルコストを見ていきたいと思います。
3食で150円のキャベツ
1日目:支払額・150円 キャッシュフロー△150円
2日目:支払額・0円 キャッシュフロー△150円
3日目:支払額・0円 キャッシュフロー△150円
終了時点
トータルコスト△150円
1食で100円のカットキャベツ
1日目:支払額・100円 キャッシュフロー△100円
2日目:支払額・100円 キャッシュフロー△200円
3日目:支払額・100円 キャッシュフロー△300円
トータルコスト△300円
けっかはっぴょう~~!!
①1日目のトータルコスト
3食150円のキャベツ150円 > 1食100円のカットキャベツ100円 ∴100円のカットキャベツの方がトータルコストは少ない
②2日目のトータルコスト
3食150円のキャベツ150円 < 1食100円のカットキャベツ200円 ∴150円のキャベツの方がトータルコストは少ない
③3日目のトータルコスト
3食150円のキャベツ150円 < 1食100円のカットキャベツ300円 ∴150円のキャベツの方がトータルコストは少ない
どっちがどれだけ良いか、ではなく、どの時点のトータルコストを重視するか
1日目の時点では①の方が支払額が多く多額のキャッシュフローを失っています。
一見①の方がやばい!! となりますが、その後のコストはないため2日目からは逆転し、3日目では倍程度の差が出ています。めっちゃざっくりですが、キャベツだけに。
トータルコストとしても②の方が高いのが分かります。
でもこれ、別に②の方が悪いという訳ではありません。
ここで大切なのが、どの時点を重視するかということ
1日目の時点だけ現金が苦しく、1日目を乗り切れば何とかなる場合、1日目についてはトータルコストが高くなったとしても1食100円のカットキャベツを買い、一時的にコストを抑えるのは非常に大切な経営戦略です。
逆に、現金にある程度余裕があり、150円で3日を乗り切れば何とかなる場合、3日後のトータルコストを重視し、1日目のコストが高くなったとしても1食100円のキャベツよりも3食150円のキャベツを買うのが得策。
このように、どっちがどっちだけ良い、というものではありません。
どこの時点での現金を重要視するか、が大切になってきており、適切な方法を選択するのが大切ですね。
そのためにまずは、適正なキャッシュフローや経営分析を行うことが非常に重要だったりします。
家計簿も つけてなければ どんぶり勘定 (めっちゃ字オーバー)
事業も家計も、毎日のお金の動きを把握して、将来のコストを考えることが大切ですね!