税理士試験

税理士試験の結果を受け、原因を分析して次に選択肢を考える

ジャガーネコ
ジャガーネコ
今年の税理士試験の結果発表も終わったね。
ミケ君
ミケ君
今年はすごく大変な1年だったね。次、どんな風にすればいいんだろう。
ジャガーネコ
ジャガーネコ
色々考えることもあるよね。

こんにちは。立川のネコ好き税理士、藤本です。

先日、令和2年の税理士試験の合格発表がありました。今年は例年に比べて大変な1年になりました。

このような大変な1年の中、結果が良かった方もそうでない方も、来年の税理士試験については考えなければいけません。

私の体験談を紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。

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初学で受けた相続税は残念ながら不合格だった

税理士試験2年目、私は消費税法と相続税法を受験しました。

結果は、ありがたいことに消費税は合格したのですが、相続税は後一歩及ばずAランク(まだ点数表示がされなかった時代。)。

不合格慰めに友人とカラオケに行き、過呼吸になって文字通り気を失いそうになるぐらいショックではありましたが、やはり前には進まなければいけません。

1科目合格1科目不合格を受け、来年の税理士試験の受験をどうすれば良いのか、改めて計画を練り直さなければなりませんでした。

既に新しい勉強を初めていた12月

本試験後の自己採点を行った結果、ボーダー以上確実未満という立ち位置だった相続税法。

受かっているだろうという楽観的な気持ちでおり、9月から新たに2科目の科目勉強を始めてしまっていました。

しかし、結果は期待に添わずに相続税法不合格。これにより、今後の勉強スケジュールにいくつかの選択肢の中から1つを選ぶことを強いられます。

勇猛邁進で突き進むか、思慮分別し立ち止まるか

相続税法が不合格だったことにより、私の勉強スケジュールは大きく分けて以下の3つの選択肢を選ぶことになります。

・勉強中の2科目のうち1科目を相続税に振り替える

・相続税を捨てて、勉強中の2科目を受験する

・勉強中の2科目&相続税を受験する

どの道を選んでも、その先は茨の道。

しかし、この選択肢を決断する前に、大切なことをしなければいけません。

それは、「どうして、相続税法が不合格だったのか。」ということです。

落ちてしまった理由は実力不足?それとも別の要因?

不合格=実力不足?

不合格なのは実力不足だったから。

そう考えるのは簡単だし、基本的な考え方ですが、不合格の理由を全てこれでまとめてしまうのは、思考停止ではないでしょうか。

この年に私が受験したのは第67回本試験だったのですが、相続税の本試験としては以下のようなものがありました。

  • 例年稀に見る簡単な計算問題(納付まで合わせることが出来た方が多数。)。
  • 改正前の財産評価の計算方法を用いて計算させるレアな出題(具体的には、非上場株式の類似業種比準価額を÷3ではなく÷5で計算。)。
  • 対して理論は、Aランクのものと、ほぼ初の用語の意義が出題された
  • 全体的な結論として、取れる部分は非常に多く、取れない部分は取るのが非常に難しい差のつきにくい問題でした。

答練の成績はどうだった?

本試験間近の答練の成績として、私は比較的上位20%以内に入っていることを記録していました。しかし、ある程度不安定なところもあり、安定して20%ではなく、数回に1回は平均点ちょい上等に落ちることもありました。

本試験の傾向・答練を受けて、不合格だった理由を改めて分析してみる

改めて不合格だった理由を分析し、私の中で1つの結論を出します。

実力不足だった面はあるが、不合格だったのは今回の本試験の特徴の影響が大きい。

実力自体は合格レベルまで達している、そう結論付けました。

相続税は既に合格レベルに達しているかも!と考えた結果の選択

相続税は既に合格レベルまで達している、だから、相続税を今の2科目に加えてもそこまで負担は大きくはないんじゃないか?

そう考えて、私は1つの選択肢を選びました。

・勉強中の2科目&相続税を受験する=合計3科目受験

実力不足なら、3科目同時並行は厳しい

ここで、私が「相続税は純粋な実力不足で不合格だった」と分析していたら、恐らく3科目同時受験はしていなかったと思います。

純粋な実力不足なら、相続に割く時間がかなり大きくなってどれも中途半端になってしまいますからね。

相続の負担がそこまでなく、3科目同時並行でも何とかやっていけた

年を明けて1月以降、本格的な3科目受験が始まります。

DVD講座・振替等を駆使しつつ、何とかかんとか茨の道を乗り越えてやった結果

やっぱり3科目いけるじゃん!とそう思いました。全体的な成績分布もそこまで悪くはなく、相続税と所得税は安定して上位20%に入れるくらいには保つことが出来ました。

そして、本試験までしっかりと持っていくことに成功。

原因分析を行った結果、思慮分別し勇猛邁進で突き進むことが出来ました。

但し、身体はついてこなかったので腕は破壊されていました。

不合格の事実と本気で向き合い、次へ繋げる

不合格=実力不足

それは確かにそうかもしれませんが、税理士試験の性質上、必ずしも実力不足だけが不合格の原因ではないと思います。

特に、今年は様々な要因で実力を発揮できなかった方も少なくないと思います。

今回の不合格を思考停止で実力不足で終わらせるのではなく、しっかりと向き合い原因を分析することが大切なんじゃないかなぁと、元税理士受験生として思います。

まとめ

税理士受験の結果との向き合い方のまとめ

・不合格だった場合、なぜ不合格だったのかを分析する
・実力不足か本試験の特徴故かで今後の勉強スケジュールを決定する
・今年は特別な1年だった

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このページの執筆者

立川のネコ好き20代税理士 藤本悟史

※内容に関する法令等は、更新日による施行法令を基に行っております。