コラム

預金の利息に係る確定申告について解説【個人事業主・確定申告】

ジャガーネコ
ジャガーネコ
収入を得た場合には基本的に確定申告が必要になるよ!
ミケ君
ミケ君
えっ……!僕、寝てる間に預金利息が6円もついたんだけど、確定申告しなきゃ!
ジャガーネコ
ジャガーネコ
大丈夫です。

こんにちは。立川のネコ好き税理士、藤本です。

ウーバーイーツや仮想通貨など、現在では収入を得る方法は様々ありますね。

その際によく、収入を得た場合には基本的には確定申告が必要になる!といったことを多く言ってきました。

そこで引っ掛かる方がいらっしゃるのではないでしょうか。

古くから受け継がれてきた副収入の代表格。安心安全・元本ほぼ保証の安心投資によく収入。

そう、預金利息!預金利息を受け取ったら確定申告が必要になるのではないかと!

当事務所では、法人成りを検討している方や事業を始めたての方、これから規模を大きくしていきたい個人事業主、中小事業の方など幅広い視野を必要とする税務顧問を得意としております。
また、顧問契約や確定申告依頼までは必要ないけど、分からない部分だけ確認したい……という方のために単発でご相談出来るプランを用意しております。
お客様のご要望に併せてご提案させていただきますので、お気軽にお申し付けくださいませ。

預金利息を受け取ったら確定申告が必要になる?

預金利息受け取っても確定申告必要ありません

銀行に現金を預けることで得られる預貯金。その預貯金に対して、一定率の割合で収入をもらえるのが預金利息になります。

収入を得ているから確定申告必要……な訳はなく、預金利息を受け取っても確定申告は必要ありません。

もし必要になれば、年末調整もなんのその、ほぼ全ての人が確定申告必要になってしまいますね。

これでこの記事の99%は完了です!ご安心ください!!

以下は、どちらかというと趣味の話になりますので参考にどうぞ。

むしろ、預金利息は確定申告したくても出来ない

以前、特定口座内の株式に係る配当金については、申告しても申告しなくてもどちらでも良いと紹介しました。

預金利息については、上記のような取扱いはなく、確定申告は出来ません。

「預金利息も確定申告したいんだ!!」と思っても出来ません。預金利息は(基本的に)確定申告が出来ない収入になります。

それでは、なぜ預金利息は確定申告出来ないのでしょうか。

預金利息は源泉分離課税。税金の天引で完結する。

預金利息は支払時に、約20%の税金が天引きされています。

この天引きで課税関係が完全に完結する源泉分離課税の方式をとっており、その後は確定申告を行うことは出来ません。

ちなみに、配当金について確定申告を行わない方法は「申告不要」です。源泉分離課税と申告不要は結果は同じですが性質は異なるので注意しましょう。

但し、国外で支払われる預金の利息で源泉徴収されないものは確定申告必要

上記の話の前提は、源泉徴収(天引き)が行われること。

日本の税法が通用しない国外で支払われた預金の利息であれば、日本における源泉徴収は行われません。

その場合には、源泉徴収で課税完結が完結していないため、その預金の利息も含めて確定申告をすることが必要になります。

逆に確定申告が出来ない収入も珍しい

収入を得たら基本的には確定申告が必要という共通認識の中、逆に確定申告が出来ない収入というのも珍しいですね。

源泉分離課税の方法を取っているものは、預金の利息が代表とはいえ数はそんなに多くはありません。

種類自体はそんなに多くないものの、適用を受ける人数は圧倒的に多い課税方法というのも面白いですね。

まとめ

預金利息に係る確定申告のまとめ

・預金利息は確定申告することが出来ない

当事務所では、法人成りを検討している方や事業を始めたての方、これから規模を大きくしていきたい個人事業主、中小事業の方など幅広い視野を必要とする税務顧問を得意としております。
また、顧問契約や確定申告依頼までは必要ないけど、分からない部分だけ確認したい……という方のために単発でご相談出来るプランを用意しております。
お客様のご要望に併せてご提案させていただきますので、お気軽にお申し付けくださいませ。

このページの執筆者

立川のネコ好き20代税理士 藤本悟史

※内容に関する法令等は、更新日による施行法令を基に行っております。