前回のあらすじ!
私は立川で生きていく。
さて、場所を決めたら次は事務所の形態を考えなければいけません。
個人の税理士事務所では大きく分けて事務所を設置する際に、貸事務所とするか自宅兼事務所にするかの2通りがあります。
更に、貸事務所も事務所自体を賃貸するのかレンタルオフィスを借りるのか等の選択肢があります。
それでは今回のロードはこの形態でどれにするかを選んでいきましょう!
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事務所形態ロード①自宅兼事務所
個人税理士業界では結構多い形態の1つ、自宅兼事務所。
その名の通り、自宅の一部を事務所として使用する事務所形態です。自宅の一室が仕事場という一部の方が夢見た状況を現実にしてくれます。
私は実際にやったことがないので想像になってしまいますが、メリットデメリットは以下の感じでしょうか。
・メリット
①自宅と兼用するため、追加家賃の発生はない
②自宅が仕事場になるため、通勤時間がない
③家事等の共同生活の柔軟性が高い
④住所を新しく覚えないで済む。
・デメリット
①自宅と兼用するため、プライベートと仕事の区分が曖昧になりやすい
②通勤時間がないため、意識して外に出ないと外に出る用事が少なくなる
③家族がいる場合、1人で仕事する時間が少なくなる。
④名刺等に住所を記載する場合、自宅の住所を記入することになる
⑤ワンルームだと完全にプライベートと仕事場が同一化されるため、ある程度の部屋数が必要
⑥賃貸によっては事務所利用不可
⑦自宅が事務所になるため、支部会の場所を選べない
⑧コピー機等の設備投資をする場合、自宅のスペースを圧迫する
やはり最大のメリットとしては、自宅を事務所にするという性質上、事務所代のランニングコストがほぼ発生しないということでしょうか。
作業に必要なデスク等も使わなくなった自宅の物を流用すればグッと抑えられますし、費用的な面では最もベネフィットを享受できる形態です。
更に通勤時間がない分、本来通勤にかかる時間を全て自由に過ごすことも可能。時間的なベネフィットも大きいです。
ただ、私の場合、ある程度の通勤時間を用いてプライベートと仕事の切り替えを行っているところがあるので、一見メリットな通勤時間がないというものがデメリットになりがちです。
外に出て目的地へ向かう、というプロセスがないとどうしてもだれがちだったり身だしなみを適当にしがちになってしまうんですよね。
また、そもそも貸事務所不可のワンルーム賃貸のため、このままでは自宅兼事務所を開設することは出来ないですし、そもそも立川住ではないため立川支部に行くことが出来ません。
等々の理由から自宅兼事務所は断念。自宅を事務所に出来るというのは税理士業務の魅力の1つでもあるんですけどね。私にはちょっと性格が合わないかも。
事務所形態ロード②貸事務所
税理士業に関わらず一般的な事業のベーシックなスタイルである、事務所用の部屋を借りてそこを事務所にするという方式。
一般的というか、起業する場合はほとんどこれになりますよね。弁護士や司法書士さんのような他の士業の場合でも自宅兼事務所って出来るのでしょうか。
これの入居前で思いつくメリットデメリットは以下の通り
・メリット
①新たに事務所を借りるため、開業場所が自由
②広さを自由に設定できるため、規模に合わせて事業所を開設できる
③事務所を借りているという社会的ステータス
④事務所内に会議室等が作れれば、来社対応、内勤等を1つでこなすことが出来る。
⑤元々貸事務所を想定しているため、事務所設備の導入がしやすい
⑥事務所設備は自分で投資したものを使用するため、設備に関するランニングコストは抑えやすく、工夫しやすい。
・デメリット
①新たに事務所を借りるため、事務所代が発生する。
②開業場所によっては事務所量が高額で負担になることも
③借りることが出来るのは部屋だけのため、備品等の購入費用がかかり初期費用は比較的発生する。
一般的な事務所形態のため、メリットデメリットはそのまま他の起業方法にも通じるものがありますね。
やはり一番のデメリットとしてはランニングコストとしての事務所代の負担が大きいことと、設備投資のための初期費用が発生することでしょうか。
コピー機等はリースとかでいいにしても、デスクや椅子などといったものは必要になりますし、他と比べると初期費用もそれなりにかかります。
ただ、それに対して自分の自由にカスタマイズ出来たり、費用を抑える工夫がしやすかったりと色んな事を一番自由なスタイルで行うことが出来る形態です。
拡張のしやすさを取るかランニングコストをとるかのトレードオフになりそうですね。
事務所形態ロード③レンタルオフィス
近年現れて起業方法の1つとしての地位を確立しつつあるレンタルオフィス。
1つのフロアを複数人で仕切られた個室により共有するというスタイル。その分、1つ1つの部屋は貸事務所の比にならない程狭いなど、貸事務所のミニマム版ともいうべき形態。
この形態のメリットデメリットは以下の通りでしょうか。
・メリット
①同地域の貸事務所に比べて格段に家賃が安いため、事務所代を抑えることが出来る。
②共益費に光熱費が入っているため、光熱費も発生しない(場所にもよりますが)
③コピー機、デスク等の設備投資は既になされているため、初期費用がほとんどかからない。
④全体的に家賃が安いため、支部会含め事務所を開設したい場所に無理なく開設することが出来る。
⑤場所によっては会議室も有料レンタルでき、来社対応も行える
・デメリット
①部屋が圧倒的に狭い。2㎡とか7㎡とか。広くて10㎡~という感じ。漫画喫茶の部屋より少し広い程度
②設備投資が最初からされている分、自分の好みの投資を行えない。
③場所によってはコピー等は枚数単位で精算になるため、設備関連のランニングコストが高い
④部屋が狭いため来社対応等はほぼ不可。有料会議室も全員で共有のため予約が制限される
⑤部屋によっては完全に密室ではないため税理士会の審査にひっかかる。
一番のメリットとしてはやはり事務所代のランニングコスト・設備投資の初期費用が抑えられる点でしょうか。
特に起業したての頃は事務所代は負担になることが多いためそれを抑えることが出来るのは大きなベネフィットです。
また、設備投資関連も元からされているため、自分が行う設備投資がなく場所移動がしやすい他、撤退もしやすいというメリットがあります。
デメリットとしては、やはり部屋が圧倒的に狭い点。
場所にもよりますが、来社対応はほぼ不可能で、個別に会議室を借りたりする必要がありますが、あまり多いと会議室代が貸事務所代を上回るケースも。
また、コピーなどの設備利用が枚数単位で精算のため、あまり使用しすぎるとかなりのランニングコストが発生することも。
後は形態が少し特殊な性質上、税理士会から事務所として認められない可能性もありますので、この辺りも事前確認が必要になりますね。
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各事務所形態のメリットデメリットはこんな感じでしょうか。
貸事務所の自由度は結構魅力的ではありますが、やはり独立したてはどうしても金銭的な負担が多いのが事実。
それに、1人税理士としてやっていくのにそれ程大きな事務所は必要に感じません。見栄をはらなければパソコンと資料が軽く置けるスペースがあれば当分は大丈夫でしょうか。
そんな訳で、事務所形態はとりあえずレンタルオフィスの方向に決定!
何かこう今までにない形態って感じでワクワクしますね。
それじゃあ早速立川のレンタルオフィスを検索しましょう!!
……あ、あれ。レンタルオフィスって想像以上に安いし港区とか六本木とかでも10万行かないとこもあるの?
港区の超スーパー高層ビルの一室のレンタルオフィスで活動する税理士とかめっちゃかっこいいなぁ……これぐらいなら別に手が届くんだよなぁ……