税理士試験

税理士試験・高得点高順位を取る事で得られないことと低順位を取る事で分かる事

ジャガーネコ
ジャガーネコ
税理士試験はこれから上級期だね。
ミケ君
ミケ君
上級か……それは難しそうだね。というか、試験までまだ8ヶ月もあるのにもう上級なの?早くない?
ジャガーネコ
ジャガーネコ
一般的な上級とは少し意味合いが違うかもしれないね。上級といいつつも、基礎的なことが多いし。

こんにちは。立川のネコ好き税理士、藤本です。

年が明けて1月。税理士試験では、上級期が開始されました。

各学校や科目によってある程度異なりますが、個人的な分類としては1月~4月を上級期と呼んでいます。5月~は直前期という印象。

適材適所。どの期間でも同じように勉強をしていれば良いと言われればそうではなく、各期間によってある程度合った勉強を行うことで効率的に学ぶことが出来るんじゃないかなぁと私は考えています。

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年内期間を超えてやってくる上級期

9月~12月。

所謂年内期間を超えて年明けにやってくる上級期。

年内期間が講義中心だったのに対して上級期は答練の割合が多くなります。というより、2回に1回答練です。

年内期間が1ヶ月に1回の答練だったのに比べると、かなり多く感じるのではないでしょうか。

年内超えたらインフェルノ?

上級期に入ると急に難しくなる。そんな声を聞くこともあります。

確かに、講義中心である程度ゆったりと(してない科目も多いですが。)していた年内期間に比べると、ほぼ毎週答練があるのは結構きついかもしれません。

毎週理論覚えるだけで普通にきついですし。

上級期になると急に点数や高順位が取れなくなる、そんな声も聞きますね。

しかし、そもそも上級期に良い点数や高順位を取る必要があるのでしょうか?

1月~4月の上級期間の答練は間違えてなんぼ

上級期の答練は基礎的なものや復習の意味合いも強い

上級期の答練は年内に比べると難しいとはいえ、内容的には基礎的なものや復習としての意味合いが強く、内容も比較的平坦なものになります。たまに末端論点みたいな、それやります??みたいなものが出る時もありますが、基本は基礎的な物です。

また、上級期も答練一辺倒ではなく講義と並行して進んでいくため、上級期の答練自体の内容も(特に深い内容のものは)前回の講義の内容を軸としていることが多いです。

そうなると、「点数だけを取る」のならば、比較的簡単になります。

やれば点数は取れて「しまう」

前回の講義内容を軸とした答練ならば、当然のことながら、前回の講義内容に係る問題集だけを繰り返しとけば、それなりに点数は取れます。それ以外のところからも出題はされますが、そこまで際どいものは出ないでしょうし。

そこだけを暗記する程繰り返し行えば、点数だけは取れます。しかし、これは云わば一夜漬け戦法。付け焼刃で戦っていることに変わりなく、ここから次に繋げなければいけません。

少なくても、点数を取れたから完璧!と考えるのは少し危ういのではないかなと思います。

付け焼刃で解答出来るから分からない問題やミスに直面しなく「なってしまう」

普段からミスや分からない問題に直面しないということは、いざミスや分からない問題に直面した場合の対応力を養うことが出来ないことでもあります。

敢えてミスや分からない問題に直面し、対応力や解答を導く思考力を養う

この時期にたくさんミスをすることで、出題論点難易度の選球眼を養える

答練を繰り返しやっていくと、何となくですが、メタ的な要素が分かってきます。

「この問題は恐らく解答率が比較的低い」「この論点が合否の分かれ目か?」等々。

自分自身が分からない立場を経験することで、周りの分からないライバル達の気持ちもある程度感じ取れるようになります。

この、分からないライバルの気持ちを感じ取れるというのは非常に重要だと私は感じていて、これを感じ取れるか否かで論点の難易度を俯瞰的に分析することが可能だと感じています。

そうすることで、出題論点難易度の選球眼を養い、力の入れどころ抜きどころが分かってくるのではないでしょうか。

前回記事にした不合格だった場合への対応もそうですが、ごり押しではなく考えることが大切なんじゃないかなぁと思います。

分からない問題に敢えて直面することで、基礎的な考えから解答を導き出すフローチャートを描くことが出来る

分かっている論点の場合、特に何も考えなくてもごり押しで解答することが可能です。パワープレイですね。

しかし、分からない問題の場合にはそうはいきません。分からないからこそ、答えを導く思考力が必要になります。

「消費税の基本的考えはこうで、これは資産の譲渡等に該当しないから……」

「この問題を出した出題者の意図としてこういうことを聞いているのではないか?」

「これは、Aというひっかけを狙ってBが正当か?」

等々。税法の基本的な考え方や出題者の意図を読んだメタ的なところから解答を導くことも可能です。

何が起きるか不明な本試験では、分からない問題への対応力があるのはとても強いです。分からない問題に直面することに慣れているので動揺も少ないですし、解答を導き出す経験もある。

基本的にどんな問題が出題されてもある程度対応できる能力を身に着けることが可能です。

1月、2月、3月当たりの上級期に高順位を取るのは無理ゲー

経験者が合流してくる時期

それでも点数は取りたいと思うでしょう。しかし、実際問題1月~3月に付け焼刃以外で高順位を取るのは結構難しいです。

この時期になると、去年の本試験で不合格だった経験者が合流してくる時期になるんですよね。経験も土台作りも異なるのですから、まとめにやりあっても意味がありません。

確定申告時期に、大学生や受験専念に勝てる訳がない

また、社会人の方の場合、1月~3月は業界的に最も繁忙期な季節となります。

圧倒的な時間的格差がある中で、時間を潤沢に使用出来る大学生や受験専念に勝てる訳がありません。

上級期の答練は本番じゃない。高順位を取るのではなく、直前期に向けた土台作りをしよう

上級期は答練が増えてきて、かつ、分からないことが出てくる時期。しかも本試験まではだいぶ時間があります。

上級期の答練に対しての心持として、とにかく点数を取って高順位を狙うのも悪くはありません。目に見えて分かりやすいですしね。

しかし、目に見えて分かりにくいところを補完する心持で行くのも良いのではないでしょうか。

他のライバル達に付け焼刃で対抗するよりは、今は自身を研磨することを優先しても良いのではないかと思います。

目に見えて順位は低くなりますが、上級期で順位が低くても本試験にはあまり関係ないですからね。私も上級期は上位80%等の常連でしたが、この時期に上記のことを意識して臨んだ結果、その年の本試験で合格をもらったりしています。

上級期を抜けたら直前期。この時期にはもうメンタル的にも高順位が取りたくなってくると思います。

上級期は直前期に向けた土台作り・研磨期間として雌伏の時を過ごす時期と割り切る。それも1つの過ごし方です。順位だけが全てじゃないですし。

それに、直前期に一気に順位をごぼう抜きするのも楽しいですしね。

上級期に対してただ漠然と挑むのではなく、心持や意図を持って臨み、直前期への準備を進めていきましょう!

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このページの執筆者

立川のネコ好き20代税理士 藤本悟史

※内容に関する法令等は、更新日による施行法令を基に行っております。